日本のメイドカフェ文化の発展歴史

 「メイド」は、同人やオタクの世界で非常に人気のあるジャンルの一つです。そしてメイド服を着いている女の子の店員としての喫茶店がメイドカフェです。メイドカフェコスプレ喫茶店、コスプレカフェ、コスカフェなども呼びますが、今は一般的にメイドカフェと呼びます。

  ゲームの中で登場する衣装などが再現されるために、ルーツとなる店に「ゲーム」という元素があります。「メイドカフェではなくコスプレカフェです」こういう話もあります。その場合は、巫女さんで大人気の名古屋の居酒屋「飲食夜神月天」(1999年開店~2003年閉店)をその始祖とする意見もあります。

  私はメイド萌えの友達がいて、名古屋にいる友達もありますので、いつも彼らと一緒に遊んでいます。こうした喫茶店が登場する前からフレンチスタイルの変形メイド服が人気の「アンナミラーズ」や、明治ロマンあふれる「馬車道」、デパート地下の洋菓子店なんかを引っ張りまわされていましたので、当然のごとくこれらの店にもなじみがあるのですが、当時はメイド喫茶というより、やっぱりコスプレ喫茶と呼ばれるほうがいいです。(飲食夜神月天は人々に巫女さんコスプレ居酒屋という感じでした。)
  メイドカフェのサービスと言えば、メイド服を着ているのはもちろんですが、雰囲気に富んだ店内装飾が必要で、まだいくつかの演技と独特な接客方法も必要と思います。 客が店に来ると「ご主人様、お帰りなさいませ!(お帰りなさいませ~お帰りなさいませ~)」と呼びます。コーヒーを注文するとミルクを入れてスプーンで混ぜてくれたり、オムライスを頼むとケチャップでイラストや萌えメッセージを書いてくれるお店もあります。

  さらに発展すると、一緒にプリクラやポラロイドを撮ってくれたり、ピラフをメイド店員さんが「フーフー」して冷まして口に入れて食べさせてくれたり、あるいはトランプ遊びやテレビゲームを一緒にやってくれるお店もあります。お客さんが帰る時にはメイド店員さん総出で「ご主人様、いってらしゃいませ!(いってらしゃいませ~いってらしゃいませ!)と見送るあたりが、これらはすべて代表的なサービスでしょうか。

  2004年~2005年にかけて、萌えやオタク文化が一般にも広く知られるようになると、その象徴の一つとしてメイドカフェが大ブレイクしました。